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希少がん・サルコーマセンターを開設しました

●希少がん・サルコーマセンターについて

福島県立医科大学附属病院では、2025年4月1日より、東北地区では初となる希少がん・サルコーマセンターを開設いたしました(希少がん・サルコーマーセンター/ 公立大学法人 福島県立医科大学附属病院)。
当センターは、整形外科・消化管外科・脳神経外科・婦人科・腫瘍内科・小児腫瘍内科・皮膚科・泌尿器科・放射線治療科・放射線科・病理診断科など、多くの診療科の医師・メディカルスタッフが連携し、希少がん・サルコーマに対して的確な診断と最適な治療を提供します。

「希少がん」とは、10万人あたり6人未満のとてもまれな「がん」のことです。一般的ながん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、肝臓がん)に比べて発生頻度が低いため「希少がん」と呼ばれています。しかし、実は希少がん全体を合計すると、がん全体の15~22%を占め、決して“まれ”な病気ではありません。

代表的な希少がんとして肉腫(サルコーマ)があります。サルコーマとは、骨や筋肉、神経、血管、脂肪などに発生するがん(悪性腫瘍)の総称です。サルコーマは200種類近くもあり、診断や治療が難しいうえ、サルコーマに詳しい医師がとても少ないことが問題となっています。

さらに、サルコーマは、四肢だけでなく、頭頸部、体幹部、後腹膜(内臓のうしろ)などにも発生します。そのため、どの診療科を受診すべきかわからず、複数の医療機関を転々とした末にようやく診断に至るケースが少なくありません。このような状況を改善するためには、複数の専門医が連携し、協力しながらチーム医療を提供する必要があります。

具体的な活動として希少がん・サルコーマホットラインの設置、希少がん・サルコーマ外来、希少がん・サルコーマキャンサーボード(専門家による会議)の開催、症例の登録などを実施します。また、患者さんへの情報提供、診療支援を介して、皆さんの生活の質(QOL)向上を目指します。

「忘れられたがん」とも呼ばれる希少がん・サルコーマですが、私たちは、患者さん一人ひとりに寄り添い、最善の治療を提供できるよう取り組んでいきます。もし、希少がん・サルコーマの診断や治療についてご不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

●希少がん・サルコーマホットラインについて

ホットラインでは、臨床腫瘍センター がん相談支援センターに所属する担当者(看護師または社会福祉士)が、患者さんやご家族、一般の方、医療機関スタッフからの「希少がん・サルコーマ」に関するご相談をお受けします。

●ホットラインの利用について
受付時間:月曜~金曜日(祝日を除く) 8:30 ~ 17:00
相談は無料です。(通話料がかかります)
相談内容の秘密は厳守します。
正確な情報提供を行うため、氏名などの個人情報を含めいくつかご質問をさせていただきます。

●相談できる内容について
・通院中の医療機関では希少がんやサルコーマ(肉腫)の診療はしていないと言われた。
・希少がんやサルコーマについての情報を集めたい。
・セカンドオピニオンを受けたい。
・どの診療科を受診すればよいかわからない。 など

※内容によっては関連部署に確認し、後日回答する場合があります。
※専門的な内容や個別の判断を要する場合など、通院中の医療機関からご紹介いただいての診療や、セカンドオピニオンをおすすめすることがあります。

希少がん・サルコーマホットライン

臨床腫瘍センター がん相談支援センター
TEL:024-547-1088(直通)
月~金曜日(祝日および年末年始を除く)
受付時間:8:30~17:00

公立大学法人福島県立医科大学附属病院 整形外科 骨軟部腫瘍外来
お問い合わせは(整形外科外来) 電話 024-547-1223 8:30~17:00