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当講座の医師が第10回ふくしま産業賞を受賞しました

2024年12月、当講座所属の横田武尊医師が第10回ふくしま産業賞(ふくしま経済・産業・ものづくり賞)の学生金賞を受賞しました。

横田武尊医師は2021年から東北補装具製作所とともに遠隔でコルセットを製造・供給するシステムを開発してきました。

今回、社会実装に伴い、この名誉ある賞を頂きました。

以下、横田武尊医師の言葉です。

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福島県をはじめとした様々な地域では、医療資源が不足しています。

椎体圧迫骨折の治療ではコルセットを用いた装具療法が一般的な治療です。

私の取り組みでは、圧迫骨折の診断で用いるCT検査データと3Dプリンターを活用して、コルセットの遠隔製造と早期供給を行っています。

本取り組みは2021年から福島県内の東北補装具製作所とともに開始し、2023年では福島県内の機関から補助金をいただき社会実装を行いました。

2024年12月時点で、医師からオーダーがあればこのシステムを用いてコルセットを供給しています。

(興味がある医療機関は東北補装具製作所にお問い合わせ下さい。)

週に1日程度義肢装具士が来院する施設では、このシステムを利用することでコルセットを1週間早く供給できる見込みです。

 

今回は、福島民報社が主催する第10回ふくしま産業賞の学生金賞を受賞いたしました。

受賞後には、多くの患者様やご近所さんからお声掛けを頂いており、このシステムに対する市民の高い関心を実感しました。

 

今後、この方法が普及して、圧迫骨折患者全員にコルセットが早期供給されることを願っています。

 

横田武尊