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SICOT 43rd word congress

【学会参加報告 SICOT】

2023年11月21日から23日までエジプトはカイロで開催されましたSICOT 43rd word congressに当講座の4人で参加いたしました。

SICOTですが、Société Internationale de Chirurgie Orthopédique et de Traumatologieと、フランス語の略称なだけあって、1929年にパリで発足した学会です。今年で94周年を迎える長い歴史があり、対象領域は整形外科全域です。world congressは、最近は年に1度開催されており、今年で第43回。119カ国から7000人以上の学会員のいる大きな母体でした。なお、3年後のworld congressは日本で開催の予定です。

歴史のある学会だけあって、全体のoral発表セッションは50と多く、スポーツ、足、股関節、膝関節、小児整形、肩肘、外傷、手、腫瘍、感染、マイクロ、脊椎、リハビリの他、論文作成、コンピューター、研究一般、若手外科医などのやや特殊なテーマも網羅していました。企業展示も多く、また、opening ceremonyではエジプトの厚生労働大臣も挨拶をしており、学会の規模の大きさを感じました。

今回は、我々4人はe-posterでの発表でした。oralでの採用でなかったのは少し残念ではありますが、日本からの全登録演題数49のうち、施設別で最も多い演題数を出した施設の一つでした!社会情勢の影響もあったのかもしれません。

せっかくエジプトに来ましたので、ギザのピラミッドを見学に行きました。クフ王の第一ピラミッドは、中にも入ることができますが、しゃがみながら狭い斜面を進む上、予想以上に熱気が。エジプト国立文明博物館では、ミイラをこの目で見ることができました。手背の皮膚が偶然剥離され、腱がよく観察できるミイラがあり、3000年前の本物のEDC、EIP、第4コンパートメントを見て、手外科医として興奮しておりました。

最後に参加の許可を頂いた松本先生をはじめ、忙しい臨床業務をさらに忙しくすることを許してくれた医局の皆さま、ありがとうございました。

 

文責 亀田拓哉