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母指CM関節症

母指の手首近くにあるCM関節は6軸の運動が可能な可動域の大きい関節であり、母指の動きに対して最も負荷がかかります。手の変形性関節症では、手指末節のへバーデン結節に次いで有病率が高い疾患です。

保存療法では、鎮痛薬の内服、外用薬、装具療法などを行います。注射はステロイド注射が中心となるため、疼痛が強い時の最小限の使用にとどめています。

保存療法では痛みの改善が得られない場合には、手術療法を行います。治療は、主にCM関節形成術とCM関節固定術を行っています。

CM関節形成術は左図のように、関節面の大菱形骨側を関節鏡下に削り、人工靱帯で関節の隙間を保持し、関節内にできた血腫や瘢痕で偽関節を作成する方法です。疼痛の軽減とCM関節の動きが温存されるメリットがありますが、疼痛が残存することと、母指のつまみ力が低下するデメリットがあります。

CM関節固定術は、関節面を削り、スクリューやプレートなどで関節を固定することで除痛します。除痛効果や母指のつまみ力が関節形成術より優れるメリットがある一方で、6軸の母指CM関節の可動域を失うデメリットがあります。

CM関節形成術