関節リウマチは、滑膜組織の腫脹を主体とし、骨・軟骨破壊を伴う関節変形に至る原因不明の慢性炎症性疾患である。 身近な難病と表現されることもあり、100人に1人はリウマチとも言われています。 関節変形が進行するとペットボトルの蓋を開けることが難しくなったり、歩行困難になったりと日常生活で支障が生じます。 治療は、薬物療法のほか、人工関節置換術など外科的治療があります。外科的治療に関しては、股関節グルー

関節リウマチや変形性関節症とよく似ており、診断に至ることが難しい疾患の一つです。皮膚病の乾癬があるかたで、関節炎を合併する疾患として命名されていますが、実臨床では、乾癬を認めないこともあります。治療は、関節リウマチに準じて行います。進行は緩徐ですが、完治することもなく、根気よく治療を継続していただく必要があります。一般診療所では診断がつかないことが多く、多くの患者さんをご紹介いただいております。

原因不明の腰痛で発症すること多いと感じます。頚椎から骨盤までの靭帯の骨化を主体とする疾患です。発症初期だと、画像検査で異常を認めることがほとんどない上、知名度が低く、診断を受けても社会的に「腰が痛くて、仕事ができないのは怠けているからだ」と誤解を受けている患者さんは多いです。腰痛でお悩みの患者さんで、一般診療所などで「レントゲンでは異状なし」と言われた患者さんのご相談を承ります。難病指定されている

乾癬性関節炎と同じく、掌蹠（手のひらと足の裏）に膿疱がある方が関節炎を発症したという病名です。胸骨と鎖骨でつくられる胸鎖関節の腫脹・疼痛が特徴的です。

SLEの診断や治療は主にリウマチ・膠原病内科で行っています。当科では装具療法を担当しています。Jaccoud変形は、一見関節リウマチの手の変形に似ていますが、骨破壊を伴わない変形だというところが異なります。リウマチと診断されたけれどもなかなかよくならないと感じた方は一度ご相談ください。

ビタミンD欠乏による疾患ですが、主に四肢の痛みや歩行困難で受診されます。ビタミンD不足と聞くと、骨粗鬆症が思い浮かび、「骨の異常じゃないの？」と思いますが、ビタミンDが不足すると筋肉繊維が委縮します。そのために筋肉痛が起こり、歩行困難に至ると説明されています。ビタミンD3製剤で症状は改善します。